羽毛布団リフォーム
2026.08.16
丸洗いしたら暖かくなくなった大塚家具ダウナ羽毛布団。リフォームできるかチェックする!

こんにちは、店長です!
お盆休み期間中も羽毛布団のお手入れに関するご相談をたくさんいただいております。
お預かりした羽毛布団は一枚ずつ順番に状態チェックして、最適なお手入れ方法をご案内していきますので、少しお時間はかかりますが丁寧に作業を進めていきたいなと思います。
今回は東京都にお住まいのお客様から大塚家具ダウナ羽毛布団をお預かりいたしました。
お問い合わせフォームからいただいたご相談内容は、
25年ほど前に購入しました。数年前にクリーニングに出してから、保温性が無くなってきた気がします。軽くて暖かくとても気に入っていたので、リフォームできればうれしいですが、なにぶん古いものですので可能かどうか気になります。
というもの。
綺麗にしようと思って丸洗いクリーニングに出したら保温性が弱くなったということが気になります。もしかしたら丸洗いのときに何かトラブルが発生してしまったのかもしれません。

実際にお預かりした羽毛布団がこちら。サイズはシングルサイズです。
ぱっと見たときには羽毛布団としての膨らみを感じ、柔らかそうなふわふわとしたイメージもしっかりあるように思います。まだまだあったかそうです。

大塚家具ダウナの表示タグ。綺麗に印字も残っていて25年前に購入されたとは思えないほど。お客様が大切に、長くご愛用されていたのだなとひしひし感じます。


布団を広げながらチェックしてみると、ところどころに羽毛の片寄りや移動が発生していることが分かりました。
ダウナはキルティングのマス目が大きいので長く使用するごとに羽毛の移動が起こりやすいという特徴があります。特に羽毛布団の真ん中あたりの片寄りが進行しているため、布団を体に掛けたときにしっかりと保温性を実現する能力がだんだん衰えてきていたのではないかと思います。

シミや汚れも少しですがちらほらと。もっと大きなシミができてしまうとそこから生地が弱ってきて破れやすくなったりします。
ダウナは羽毛・ホコリの吹き出しが多くなる傾向があるため、生地の状態がどれほど劣化してきているのかをチェックすることはとても重要なポイントです。

生地を少し開いて、中身を取り出してみましょう。

取り出した羽毛です。
白くてふわふわとした羽毛がたくさん入っているなかに大きな塊を発見しました。
これはおそらく丸洗いクリーニングによって引き起こされた羽毛の劣化だと思います。通常であればもっと羽毛がひとつずつバラバラに分かれているのですが、塊になるほど羽毛がくっついて大きなダマになっているようです。
布団を干さずにずっと使っていたり、湿気や汗が羽毛にたまってしまうと起こりやすい現象なのですが、丸洗いクリーニングのときに乾燥作業が不十分だったときにも起こってしまうケースがあります。
羽毛は水分をはじく要素があるので少しの水で濡れちゃうことはないのですが、丸洗いなどで大量の水を使いビシャビシャにしていったあと、完全に乾燥させるまでにかなりの時間を要します。
乾燥が不十分だと羽毛がほぐれずに縮んだままになってしまうため、このような大きな塊になったりふわっと膨らむ力が弱くなります。その結果、保温性が弱ってしまうということがあるのです。
コインランドリーなどでも羽毛布団をお洗濯されることがあると思うのですが、ぜひその際には乾燥作業をしっかり多めにしてあげることを覚えておいて欲しいです。

こちらは塊になっていない、綺麗な羽毛たちです。これが本来の姿、マザーグースダウンらしい成熟したダウナの形です。

たんぽぽの綿毛のような姿をしていて宙を舞うように軽い。このダウンが多くあることで空気をたっぷり含みながら大きく膨らんでくれる。このメカニズムが実現されることで保温性が生まれてくるわけですね。
幸い、今回の羽毛布団な正常なダウンがたくさん残っていることが分かりました。また、大きな塊になっていた部分ももう一度洗浄しながらほぐすことで元通りに戻すことができますのでご安心ください。
綺麗にお手入れしながらリフォームすることで、これからもまた心地よくお使いいただける羽毛布団になるはずです。ぜひお客様にもう一度喜んでほしいなと思いながら、これからリフォーム作業を進めていきます!
仕上がり具合に乞うご期待ください✨