羽毛布団リフォーム
2026.07.04
「羽毛布団を大切に使い続けたい。」長崎県のお客様がリフォームを選ばれた理由。

こんにちは、店長です!
今回は長崎県にお住まいのお客様から、羽毛布団リフォームについてご相談いただきました。
ホームページのお問い合わせフォームからメールを頂戴したのですが、内容を拝読してとても印象に残る言葉がありました。
最近鼻炎を発症し、長年使用してきた羽毛布団が気になってきました。それとともに、もっとふんわり感が欲しいです。
リフォームして長く使い続ける事が、羽毛素材へのリスペクトだと思っていて、今回お問い合わせさせていただきました。
この言葉を読んだとき、「寝具を大切に想うお客様の希望をぜひかなえることができるようにしたい!」と感じました。
ご遠方につき、こちらまで布団をお送りいただくためのキットをご用意して、実際に羽毛布団の状態をチェックするところからスタートしていきます。
京都西川製ダブルサイズ羽毛布団の状態は?

実際にお預かりした羽毛布団がこちら。京都西川製のダブルサイズ羽毛布団です。
一年を通してさまざまな種類の羽毛布団をお預かり・診断していますが、西川製の羽毛布団は品質の高い羽毛が使われているものが多くあります。
もちろん、メーカー名だけで品質を判断することはできません。お預かりした現物をきちんと見ながら状態をチェックすることがとても大切だと感じています。

品質表示の印字は消えてしまっていて見えなかったのですが、重量を測定すると1.0kgの羽毛が中に入っていることがわかりました。
冬専用のボリュームタイプではなく、一年を通して使いやすい少し薄めの羽毛布団です。
お客様も、この軽やかな掛け心地をとても気に入っておられ、「もう少しふんわり感が戻れば、これからも使い続けたい。」とおっしゃっていました。
ボタン付きの紐から分かったこと。

布団を確認していると、一つ気になるものがありました。端にボタン付きの紐があります。反対側も確認すると、同じようにボタンが付いていました。
この仕様を見ると、おそらく二枚合わせタイプの「ツインダウン」として販売されていた羽毛布団だと思われます。季節によって一枚ずつ使い分けたり、寒い時期には二枚重ねて使ったり。とても使い勝手の良い羽毛布団だったことが想像できます。
実際に布団の中に入っている羽毛をチェックします!
それでは、ここから実際に中の羽毛を見ていきましょう。羽毛布団リフォームで一番大切なのは、この診断です。

羽毛布団の生地を開いて、中の羽毛を少しずつ取り出していきます。外から見ただけでは分からないことも、この工程ではっきり見えてきます。


まず羽毛を手に取って感じたのは、羽毛を手に取った瞬間、「これは良い羽毛だ。」と思いました。
長年使われていた羽毛布団ですが、ダウンボールはしっかりと形を残しています。京都西川製の羽毛布団は、品質の高い羽毛原料が使われていることが多いのですが、今回もその期待どおりでした。
もちろん経年劣化はあります。ですが、リフォームできないほど傷んでいる状態ではありません。「これはまだまだ捨てるにはもったいない、再利用する価値がある!」と判断しました。
経年劣化で小さくなった羽毛やホコリ。
一見すると、とてもきれいな羽毛に見えます。ただ、黒いトレーの上に広げてみると小さくなった羽毛や細かなホコリも確認できました。
長年使用された羽毛布団では、このような状態は決して珍しいことではありません。今回、お客様が「鼻炎が気になってきた」とご相談いただいた理由も、この状態を見るとよくわかります。
ホコリや小さな羽毛はアレルギーの心配はもちろん、布団としての保温性低下にもつながります。リフォームするとすればプレミアムダウンウォッシュという工程で丁寧に羽毛を洗浄し、劣化した羽毛やホコリをしっかり除去することが重要だと考えながらお客様にリフォームプランをご提案いたしました。
今回行った羽毛布団リフォームの内容

今回行ったリフォーム内容はこちらです。
- ダブルサイズからダブルサイズへリフォーム
- プレミアムダウンウォッシュ
- 新品羽毛の補充:ホワイトグースダウン93%を300g
- 綿100%80番手サテン織り生地(ホワイト無地)への新調
- 羽毛量を調整し、現状と同じ1,000g入りで仕上げ
仕上がり金額は82,500円(税込・往復送料込み)です。

まずは取り出した羽毛を、一粒一粒直接洗浄していきます。
プレミアムダウンウォッシュでは、羽毛に付着した汚れやホコリを丁寧に取り除きながら、傷んだ羽毛も取り除いていきます。洗浄後は、温風と冷風を交互に当てながらじっくり乾燥。羽毛本来のふんわりとした膨らみを取り戻していきます。
その後、もう一度ホコリを取り除き、不足した分だけ新品羽毛を補充いたしました。
今回採用したのは、ホワイトグースダウン93%/フェザー7%という原料です。お預かりした羽毛の品質に合わせて選んでいるので、仕上がりもとても自然なものに。
グースダウンはニオイが少なく、保温性や膨らみも高いため、これからも気持ちよくお使いいただけると思います。
ふっくらとした一枚に仕上がりました!

側生地には、綿100%・80番手サテン生地をお選びいただきました。やわらかな肌触りと体へのフィット感が心地よいタイプのものです。
羽毛の吹き出しを防ぐため、高温スチームを当てながらローラーで圧着する羽毛の吹き止め加工も行っています。
リフォームを終えて出来上がった羽毛布団は、ふっくらとしたボリュームを取り戻し、とても気持ちの良い一枚になりました。
羽毛布団を大切に使い続けるということ。
今回、お客様からいただいた
リメイクして使い続けることが、その素材へのリスペクト。
という言葉は、私自身とても印象に残っています。
羽毛布団は古くなったからといって、買い替えだけが選択肢ではないと私は思っています。
生地が破れていても、中の羽毛を確認してみると今回のように品質の良い羽毛がしっかり残っていることもあります。
私たちは、一枚一枚状態を確認しながら、リフォームが良いのか、それとも買い替えが良いのか、お客様にとって一番良い方法をご提案いたします。
長崎県のお客様。この度は大切な羽毛布団のリフォームをお任せいただき、ありがとうございました!
これからも、この羽毛布団が心地よい眠りのお役に立てれば嬉しいなと思います。引き続き今後とも何卒よろしくお願いいたします。
羽毛布団リフォームをご検討中の方へ
羽毛布団を外見だけでリフォームできるかどうか判断するのは、もったいないです。
中に入っている羽毛の状態をきちんと見て、まだまだ再利用する価値のある羽毛なのかを判断し、お使いになる方にぴったりなリフォームプランをご案内することが大切だと思っています。
「リフォームできるかな?」
「生地が破れて中身が吹き出してきた…」
「20年以上使っているけどまだ使える?」
些細なことでもぜひお気軽にご相談ください。
全国どこでもご対応することができます!
人生のサンブンノイチを、もっと素敵に。
THE sanbun_no_ichi